CORNEILLE NOIRE+++intro


「はぁ……はぁ……」
綺麗な濡羽色の髪をした少女は、嫌な夢を見たような気がして飛び起きた。
怖くて思い出せないが、とにかく嫌な感じがしたのはしっかりと覚えている。
こんな事は小さい子供の頃以来だ。どきどきして胸が痛い。怖かったけれど瞼は重い。
窓の外は明るいが、時計はまだ4時半を差している。
寝汗で下着が肌に引っ付いており、じっとりとして不快だ。
ひとまず息を整えてもう一度寝ることにした。
でも何故だろう。夢は嫌な感じがしたけれど、とても懐かしくもあった。
まるで幼少期よりも前、生まれる前の事のように。

しかし今朝は、ひときわ窓の外のカラスがうるさい。
何か悪い事でも起きていないといいが。


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