不思議だ、実に不思議だ
何故俺たちは、ココに居ることを当然のように受け入れている?

ココ居るのが当然・・・
寧ろ、ココに居なければならない
何故こんな気持ちになるのか、このときの俺には分からなかった



歪んだ時間と狂った世界

第02話
会議



「今日一日で分かったこと、各自で発表ということにしようか」
何時の間にか俺たちのリーダー的存在になっていた
『谷 新治 (たに しんじ)』
一人称は「私」、一応俺たちの中では最年長・・・
しかし、個人的に友好的な関係は築きたくない
決して俺よりカッコイイから・・・という理由ではない、断じて違う


因みに、「分かったこと」ってのは「島について」
俺たちはこの2日間、3チームに分かれて行動をしてきた
まず、野郎共は3人と2人に分かれる・・・女性の方は3人、そのまま


チーム編成は、
谷さん、斎藤、『山城 智之 (やましろ ともゆき)』
山城の一人称は「僕」
役割は「島の測量(地図作り)」


2つ目のチームは、
俺と蟹澤・・・途中までは別行動をしていたが
役割は「水と食料の探索」、もうそろそろ食料も水も底をつく


女性陣には一応、飯だとかを担当してもらっている


「地図の方は順調だ、明日にはある程度完成するだろう」
「分かったか、有山
 俺はちゃんと自分の仕事はしてるんだ」
谷さんの報告を、まるで自分の手柄であるかのように言い放つ斎藤
「それだけでお前が仕事してたかどうか、分かるわけないだろ」


「確かに、斎藤君はサボっていたな」


斎藤沈黙



「冗談はやめて下さいよ、谷さん」
「なんだ、今の間は」


「そういえば蟹澤君、今日は何か見つかったん?」
俺と斎藤の話を止めるかのように、蟹澤へ話を振るのは
『向山 愛 (こうやま あい)』、一人称は「ウチ」
中途半端な関西弁・・・ぽい言語を喋るのが特徴


「はい、今日は川の水源を見つけたっス
 有山さんは、食べられそうな野草とかを見つけてくれたっスよ」

・・・・・・・!


俺に手柄を分けてくれるのか・・・ナイスだ蟹澤!


「そうか、じゃあ地図の作成は今まで通り私達3人でやろう
 蟹澤君は明日、水と食料の確保を
 有山君は・・・ここに残って荷物の整理
 近いうちに、水と食料を供給しやすい所へ移動する」


あれ? 食料を見つけたのは俺・・・って事になってるのに、確保を任されたのは蟹澤



もしかして谷さん、俺がサボってたこと気付いてる?




   

'06-05-06