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いつまでも、ずっと友達だよね

この絆がいつか、無くなってしまわぬように






  友達と呼べる存在






「うぃーっす、今日から新学期だ。まぁ、同じクラスだけどよろしくな」


担任の鈍い声。

俺はこの声が一番嫌いだ。

また、同じクラスで同じ担任だと思うと反吐がでる。


「だがな、今日から新しい仲間が出来るぞ。入ってこーい」


新しい仲間・・・?


「こ・・・こんにちは、阪山 菊治です・・・」

「拍手してやってくれ」


いっせいに手を叩く音。

俺は手を叩こうとなんぞしなかった。



「んじゃ、向山の横が空いてるな。んじゃこの机を向こうにもってっていいぞ」

「あっ・・・はい」



ガガガガガという床が机を引きずる音。

異常なほどに響くその音も俺が嫌いな音の一つだった。




「えっと、向山さんですよね。よろしくおねがいします」

「んー」




と、適当に返事でもしておいた。

これから始まってくコトなんて、分からなかった。




その日の放課後。

俺はクラブにも入ってないので、一番に学校を出た。

特に交友関係も持ってないから、なにも迷うこともなかった。

ふと、前を見てみると阪山がいる。




「な・・・アイツ早いな」




よく見れば、近くの高校生に絡まれてる。

転校早々、運の悪いやつだ。

此処は柄の悪い高校が近くにあるのでよくこの学校が狙われるなんて知らなかったんだろうな。

集団で帰れば、無事だったのに。

とくに足が速いわけでもないだろう。




「ちょ・・・僕、お金なんて持ってませんって」

「ほんとか?近頃の中坊は学校に万札もって行くらしいじゃか、いいから渡せよ」

「ホントに、もってませんって。財布なんか、持ってません!」

「ほぉ?俺等に刃向かうか?」




面倒臭そうだな、別の道探すか。




「ちょっと、こっち来てもらおうか」

「やめてくださいっっ!!」

「先に、ちょっとボコっとく?」

「そうだな、お灸でも据えとけば」


「やめろよ」




あ、俺なんで声出してんだ。

めんどくせー。




「おぉ?お前も中坊か。お前なら持ってるだろ。金貸せ」

「おい、早く行けって」

「え?」

「逃げろつってんだよ!!」




なんで、お前なんか助けたんだろうな




「さっきのヤツ、逃がしてお前に勝ち目なんかあるのか?

 それとも、ボコらしてくれんのか?あぁ?」




あっけなく、殴られまくってはい終了。

殴られ損だ。ほんとに。

ったく、ついてねェ・・・。



「・・・・・・だ、大丈夫?」




んあぁ?




「なんで、戻ってきてんだよ」

「え、だって。逃げるなんて・・・」

「・・・ったく。変なヤツ。俺が逃がした意味ないじゃん」

「ありがとう」



・・・は?

突然の感謝に俺は声が出なかった。

何年ぶりだろう。感謝なんてされたのは。



「え。いや。あの、助けてくれたから」

「目の前で、イジメられてるのが見てられなかっただけだよ
 ただ、ボコられてるだけじゃ意味ないけどな」

「ははっ」


笑った・・・・・・。


「なんだ、ちゃんと笑えんじゃん」

「え?」

「今までずっと笑ってなかったぞ」



向こうは苦笑い

全然、それすらも気付いてないぐらい緊張してたんだな