地獄ってどこにあるか知ってる?

そう、頭の中にあるんだよ。








        堕天使






「あー、ヒマだ」

「あんたが、忙しいことなんてあんの?」

「さぁ?いつか、来るんじゃない?」

「なにそれ」

「あ、そうだ。地獄ってどこにあるか知ってる?」

「は?」





彼女の名前は「海崎 薫」

ちなみに、あたしの名前は「鳴動 里恵」

あたし達は高校生で、ここは高校。

この笠園学校は謎が多いことで知られている。






「地獄?さぁ、下じゃない?」

「違う違う、頭の中にあるんだよ」

「は?」






この子は時々おかしいことを言い始める。

何かに操られてるように






「狂気が頭を支配した時にね。地獄は現れるんだ」

「・・・」

「自分を見失ったそのとき、モウ独りの自分が出てくるそれこそ狂気」

「狂気」

「それは、多重人格じゃない。ごく当たり前の存在。誰にでもある感情」

「地獄は絶対振り払えない」

「狂気が存在する限り」








「  あたしの地獄、見てみたい?  」









何かに取り付かれてる。

薫どうかしたんだ。おかしい。この高校の何かにやられたの?







「  キテ   」






かおるは突然走り出した。

それは、薫じゃなかった。と、いうかあれはもう薫の言う狂気なんだろうか。

薫は、どこに行ったのかな。 ――地獄?







「 ココが、アタシガ生まレた場所  」





裏校舎の理科実験室。

ここでなにがあったの?今は使われてないここで。

狂気の誕生の場所?正確に人格を持ち出した場所?

あれ。なんで?なんでありえないことなのにあたしは対応できてるの?






「 狂気ハ伝染すル 」

「薫?」

「 伝染スる 」

「薫!」

「 地獄ヲ見せテアゲる 」




誰。どこから出てきたのよこいつら!

もみくちゃにされる。なにこれ!本・・・?テーブルの上にある。

「 狂気は伝染する 」

なによそれ!ちょっとやめてよ!!

こいつら、狂気に犯されてる。

っわ・・・・―――!!!

ここは、どこだろう!?

乾いた場所、全てに潤いが無い。砂漠?

ここは、




「地獄だよ」




誰?そこにいるのは。薫?





「なんで、里恵がここにいるの・・・?」

「薫。」

「ヒッヒッヒ。落ち着きナヨ。薫。」

「お・・・鬼?」

「ヒッヒ、里恵も着てしまったヒッヒ。」

「ちょ・・・どうしたの里恵?なんでここにいるの?」

「オレが、呼んだマデよ。彼女もマた、地獄の持ち主だ」





アタシの地獄。そんなの・・・。

アタシは、アタシで生きるんだ。狂気なんて。

あの本、あの本の所為だ。あの本さえ。

「 狂気は伝染する 」あれがあったから!薫は・・・





「彼女の狂気を見せてもらおう」

「君はずっと、ココに暮らすことになる」












 この頭の中にある地獄で。








そんなの嫌だ。

アタシはアタシで生きるんだ。誰にも渡されない!





「薫!薫気づいて薫!」

「 フフフ 」

「今、そこから抜け出してあげる!だから、犯されないで」

「 狂気ハ伝染すル 」



「この本の所為で!」




アタシはそれをアルコールランプで燃やした。

それこそがすべての原因だと思ったから。でも、違った。




「そレは、薫の狂気のキッカけでしかない」

「ソレデ、薫は救エナい」





なんで、どうして。薫。

待ってて、絶対。助けてあげる。

アタシの地獄の中で。






「 やっと、こっちに来ようと思った? 」

「一つ、やり残したことがあってね。」

「 ナんですか?ソレハ 」

「あんたを殺すこと」






不意に現れたナイフで鬼を刺した。

ここは、あたしの中の空間。なんでもあたしの思い通りになる。





「ぐァッッ」

「あッ・・・!はッ!!」


「フフ・・・ぐっ・・・俺が死ねば、お前も死ぬ・・・それが狂気だ・・・」

「そんなわけないでしょ。あんたが・・・死ねばそれで終わる!」





深く突き刺したナイフは鬼の身をえぐった。

その向こうに薫が見えた。





「薫!はやく」

「里恵!!」

「させるモのか」






握り締めた手を決して離そうとはしなかった。








気がつけば、もとの理科室に戻ってた。

なんだったんだろうか、ただ本の燃えカスがあるかぎりあれは本当のことだったんだろう。






狂気・・・。














「 狂気は伝染すル 」

「 狂気は伝染スる 」

「 さァ、行コう 」

「 アタシの次 」

「 地獄ノ持ち主 」

「 君、狂気ヲ持ってるんじゃない? 」

「 おいでヨ 」

「 知ってル? 」






「「 地獄は頭の中にあるんだよ 」」
















誰もがわかる、ソウル=イーターのパクりですね。