拓って一番呼んでもらいたい人に






        by little Romance   // 別れ //






「 あたしさ、 浅川のこと好き 」








好き・・・?中杉が俺のことを?

頭が回らなかった。音が聞こえない世界がきた。

嬉しい気持ちでいっぱいになったと同時に驚きの気持ちも溢れるほどいっぱいになった。

なんで、どういうこと?わけがわからなかった。









「あ、気にしないで。あたしどうかしてるから」







丁度、降りる駅についたときに

急いで中杉は降りようとした。

あと一歩で降りるところだっただろう。

そのとき、無意識に俺が中杉の手首を握ってた。








「俺だって中杉のこと好きだ」









今までいえなかった全てが溢れた一言。

そこから、二人で一緒に駅を降りた。

近くの公園で暇つぶし。

俺は中杉と恋人になれたのだろうか。









「あれ、なんでケータイ?」

「ん?あぁ、これ?小崎と別れようと思ってさ」







そうか、馬路で俺と付き合うことになったんだ。

そう分かってから急いでケータイを取り出して、千佳にメールを送る。






// 別れよう //





ただそれだけを打って送信した。

人の気持ちを考えずに、俺は。







「ねぇ」






振り返った瞬間、偶然の中の偶然だろう。


ふっと、唇がふれた。







続く