あちらこちらでの銃撃戦。 向こうのほうの爆発音。 そのなかで響いた少女が撃った一発の銃声。 殺人遊戯 −決意− 「う・・・」 弾は顔を貫通した。 それはもう確実な一発で仕留めていた。 ただそこには一つのある想いが込められていて。 「・・・・・・ハァ・・・ハァ」 撃った本人は驚きで銃を構えたまま呆然と立ちすくんでいた。 その後、ガクっと膝が折れたような。腰をぬかしたように地面にへばりこんだ。 銃が手から離れて、目をあけてただ呆然としていた。 『 なんだ 今の 銃声は ! 』 遠くから聞こえる人の声に反応して近藤が素早く麻野や俺を滝裏に連れ込んだ。 表から聞こえる人の声に息をひそめるしかなかった。 もう血は止まっていたが、なにがあったのか分からずに呆然としていた。 「行った・・・な」 高峰が表に出て森へ行く。手には麻野が撃った"あのピストル"をもって。 なにしにいくのか分からない。ただなにも考えられなかった。 ただ、なにが起こってるかわからずに。ぼーっと、息を荒くしながら 「はい、これ。薬草だから。傷を早く治すのに適してる。包帯でまいとくぞ」 高峰の声がなぜか頭に入らない。 いつもならなにか考えるのに。 「あ・・・」 麻野が声を出した。それにビクっとなってしまって。 そして、麻野を見続けた。そのときの自分はどれだけ醜かっただろう。 「あたしだって、闘えるんだよ・・・みんなを守れるんだよ・・・」 「・・・」 「守ってもらって・・・ばかりじゃないんだよ・・・あたしだって・・・あたしだって・・・戦えるんだから」 その目には決意の火がともされていた。 そうだ、みんながみんなを守らなければいけないんだ。 全ての視界がもどってきた気がした。 今生き残らなきゃ、なにもならないんだよ。 続く 五話